コミュニケーション専攻での学び
このページの目次
コミュニケーションに関連する3つの領域を横断的に学ぶ
コミュニケーションに関連する「メディアコミュニケーション」「情報デザイン」「多文化コミュニケーション」の3つの領域を横断的に学び、多様化する社会で必要とされるグローバルで多角的なコミュニケーション力の育成を目指します。
人と社会をつなぐコミュニケーションを探求
メディアコミュニケーション、情報デザイン、多文化コミュニケーションの3つを柱として、人と社会をつなぐコミュニケーションを探求していきます。
情報・コミュニケーション技術の発展とグローバル化により、現代社会はますます多様化しています。
メディアの影響、ICTとデザイン思考、ダイバーシティの理解、多文化コミュニケーションとしての日本語教育など、コミュニケーションを多角的に学び、多文化・メディア・情報社会で生きるための知識を身につけます。
そして、主体的学びを通して科学的にデータを読み解く分析力、多様な情報メディアを駆使した情報発信力、クリエイティビティを高め、グローバル社会で生きるための多角的なコミュニケーション力を養います。
人と社会を結ぶコミュニケーションを多角的に捉える
- メディア・広告の社会的影響
- ことばと文化
- 文化とコミュニケーションのかかわり
- より良い情報デザインとインターネットの利用
など、研究対象は多岐に渡ります。
こうした学びを通して、変動する多文化・メディア・情報社会において、情報発信力を高め、デザイン思考で社会問題を解決し、提案していく力を身につけます。
コミュニケーションの研究方法を実践的に学ぶ
メディアコミュニケーション、情報デザイン、多文化コミュニケーションの領域におけるコミュニケーションの幅広い問題を、科学的に分析していきます。
質問紙調査、実験、内容分析、質的研究など、量的・質的データに基づく実証的研究法を、実習を多く取り入れた実践的なカリキュラムでしっかりと学びます。
各学年での学び
コミュニケーション研究を支える基礎知識と技能を学ぶ講義科目と並行して、演習中心の少人数制教育ときめ細かい指導で、「メディアコミュニケーション」、「情報デザイン」「多文化コミュニケーション」の多彩な内容を学びます。
1、2年生で基礎的な演習、3、4年生で卒論演習を行います。
基礎
幅広くコミュニケーション専攻の基礎となる知識を身につけます。様々なコミュニケーションを材料に、大学の学びに必要な学習技術を身につけ、主体的な学習への転換を図ります。
コミュニケーション概論
「メディアコミュニケーション」
「情報デザイン」
「多文化コミュニケーション」
それぞれの視点からコミュニケーション論の基礎を学びます。
先端トピック概論
各領域における最新の知見を中心に取り上げ、オーソドックスなテーマには収まりきらない、コミュニケーションに関する先端的な研究テーマを扱います。
基礎+実践
コミュニケーションを研究するための技法やデータ分析を実践的に学びます。
基礎知識を深め、情報リテラシー、デザイン思考、統計や研究技法を取得していきます。
コミュニケーション研究法入門
コミュニケーションの研究法の中で最も重要な研究方法である、質問紙調査法、質的研究法、内容分析法、実験法などを、講義と実習を交えて学んでいきます。
コミュニケーション統計法
統計学の基礎的な概念を理解した上で、統計的知識を活用してデータを客観的に整理し、分析できる力を身につけることを目指します。
オーラルコミュニケーションスキルズ
コミュニケーションスキルとは、ことばの熟達だけでなく、伝える相手の立場や特徴といった背景の理解、分かりやすい資料の作成、相手の心情に訴える表現、発表技能の習得といった、総合的な力を意します。実践的なコミュニケーション能力を養っていく演習を行います。
専門+研究
コミュニケーションを体系的に学び、メディアコミュニケーション、情報デザイン、多文化コミュニケーションについて理解を深めます 。専門的な知識と実践的研究法の習得を取得していきます。
多変量解析
重回帰分析を中心に多変量解析を用いた調査データの分析法を学びます。それぞれの分析方法の基本的な解説を加えながら、SPSSを用いて実際に調査データを分析し、主要な多変量解析法の習得を目指します。
個性的なテーマの解明
自分の研究テーマに取り組み、データに基づいた実証的な卒業論文を完成させます。
各領域の授業
身につく力
- 現代社会の多様性を理解し、物事を多面的に捉える力
- データを適切に分析し、論理的に読み解く力
- 情報メディアを駆使した創造力・発信力
- 異文化の人たちとコミュニケーションする力
- 使いやすいWebなどをデザインする力
- 日本語教師として世界で活躍する力
授業スタイル
講義形式
心理・コミュニケーション学科共通の授業やコミュニケーション専攻の共通の授業は、大きな講義室での一斉授業のスタイルで実施します。
少人数 グループワーク形成
コミュニケーション専攻では、少人数教育とグループワークを積極的に取り入れ、学生自らが発表し議論する場を1、2年次から設けています。
教授陣は学生の関心を大事にし、学生ひとりひとりの個性にあった力を伸ばし、また、知識のインプットだけにとどまらない、実践的な力を育てています。
「3年次演習」の授業より
ゼミごとに人数や授業スタイルは異なりますが、ここで取り上げた「3年次演習」は12名の学生が参加しています。
教授からの一方的な説明を受け身で聞くのではなく、自分の手を実際に動かし、また、受講生同士で話し合いながらその日の課題に取り組んでいきます。
この日の課題は「財布のデザイン」でした。
デザイン思考のプロセスを90分で経験するために、インタビューから始まって、ゼミ仲間のニーズを捉えてアイデアを考え、プロトタイプを作成してゼミ仲間に使ってもらってテストするところまで実習しました。
別の日には、学生同士で「師匠と弟子法」に基づいたインタビューを行い、グループごとにインタビューの結果を分析して、ゼミ生が授業に求める価値を分析しました。
課題達成のために他者と交わりながらワークする様子は将来の仕事を想起させます。
学んだことを自分自身に留めるのではなく、参加者全員で共有するのも授業の特徴の一つです。