アプリ開発ブートキャンプで今年度も最優秀受賞!

アプリ開発ブートキャンプ

アプリ開発ブートキャンプは、2023年8月22日から9月2日まで女子大学生ICT駆動ソーシャルイノベーションコンソーシアム(WUSIC)主催で行われた、企画・デザイン・アプリ開発・プレゼンテーションスキルを短期間で身に付けることができるイベント(ハッカソン)です。WUSICに参加している全国の女子大学がチームを作ってアプリ開発のコンテストに参加しました。今年度のテーマは「日本の社会問題を解決できるアプリ」でした。コミュニケーション専攻情報デザイン領域の3年生と2年生で構成される2チームが参加しましたが、その1チーム(3年生の中村さん,高良さん,2年生の中川さん)が制作したアプリ「JAPIN」が最優秀賞を受賞しました。昨年度に続く2年連続の最優秀賞受賞です! 以下,開発した学生の活動内容と制作したアプリの概要を紹介してもらいます。


開発者からの参加レポート

アイデアソン

初日はアイデアソンのフェーズでした。日本の社会問題を考える中で、我々は「東京一極集中」という課題に着目しました。東京は人が多すぎるため、旅先では人の少ない郊外のスポットを探したいがなかなか見つからない、、、というメンバーの経験から着想を得て今回作成したのが、「穴場スポット発見の場を提供することで東京一極集中の解決を促すアプリ」"JAPIN" です。本アプリの使用により穴場な旅行スポットを発見できるだけでなく、旅行後の郊外への注目度上昇、それによる地域活性化を促し、最終的に東京一極集中という問題を解決できると考えました。

デザインフェーズ

中盤の3日間はデザインのフェーズでした。アプリの機能を具体的に洗い出すとともに、メンバー全員の完成イメージを一致させるためにペーパープロトタイプを作成してから、それを元にFigmaを用いてアプリのデザインを完成させました。具体的には、コンセプトに沿った色を選択し、色のシミュレーターを使ってコントラスト比を考えたり、UIやUXを意識してレイアウトしたりと、見やすく使いやすいデザインになるよう工夫をしました。主に工夫した点を下記で紹介いたしますので、画像と合わせてご覧ください。

  1. アプリ操作のナビゲーションを一言にすることで、アプリを開いたとき、ユーザが今何をすることができるのかをすぐに認識できるようにしました。
  2. フッターアイコンとピンアイコンを一致させることで、画面を見たときに瞬時に「どこに何があるのか」をストレスなく認識できるようにしました。
  3. お気に入りピンの色をテーマカラーとは異なったコントラスト比の高いものを使用することでユーザの目を惹く効果を与え、ワクワク感を表現しました。
  4. イベントピンにはアイコンと共に日付も表示し、利用者の情報検索の負担を軽減しています。
  5. スポットの詳細画面で良さやポイントを端的に表示することで、一目で規模感やイメージを湧きやすくしています。
図1
図2
図3
図4
図5

開発フェーズ

開発フェーズは、アプリ開発プラットフォームであるMonacaを使ったHTML、CSS、JavaScriptでの制作となりました。また、ニフクラモバイルバックエンド(NCMB)のデータストアを利用することが条件とされていたため、「スポットの詳細情報を検索しデータを取得する」機能と「お気に入りの有無を保存し、検索・取得をする」機能に利用しました。ニフクラモバイルバックエンドを使用した構造は下記の通りです。(画像クリックで大きな画像が表示されます)

ニフクラモバイルバックエンドとアプリの構造の対応図

JAPIN概要

「JAPIN」は、「穴場スポットをピンしてもっと日本を楽しもう!」がコンセプトのスポット検索アプリです。地方ならではの隠れたスポットの情報入手がこのアプリのみで完結すること、情報が各県の観光課からの提供のため信頼できること、季節やカテゴリ選択により、今1番欲しい情報を素早く入手できることがこのアプリの魅力となっています。アプリを使っている様子をYouTubeで公開したのでご覧ください。

機能の工夫としましては、誤タップを防ぐためにタップできる範囲を広くとったり、ユーザが情報量に圧倒されないよう、表示されるスポットを絞って最小限に抑えたり、操作のフィードバックを分かりやすくしたりなどユーザの視点に寄り添い実装したことです。またお気に入り機能を入れて自分がいいなと思ったスポットをいつでも見返せるようにしました。 以上から観光に対するユーザの悩みや本来の目的である東京一極集中の解決に繋がるアプリになったと考えています。

参加した感想

今回アプリ開発ブートキャンプに参加し、チームで協力することの大切さを感じることができました。私たちのチームは、ずば抜けて何かができるという人がおらず、全員が真剣に取り組まねば中途半端に終わってしまうということを理解していました。だからこそ、その分一人一人が自分のできることを自ら進んで行い、分からないことは他のメンバーやメンターや先生に聞いたりと、皆が支え合い助け合った結果が最優秀賞という形になったと考えております。ほぼ毎日対面で集まり、休みの日や夜もパソコンと向き合っていた10日間はとても大変でしたが、チームで何かに全力で取り組むという経験は楽しく、もし最優秀賞でなかったとしても参加して良かったと思えるイベントになりました。

TOP