アプリ開発ブートキャンプで最優秀受賞!

「アプリ開発ブートキャンプ」

「アプリ開発ブートキャンプ」は、2022年8月19日から9月1日まで女子大学生ICT駆動ソーシャルイノベーションコンソーシアム(WUSIC)主催で行われた、企画・デザイン・アプリ開発・プレゼンテーションスキルを短期間で身に付けることができるイベントです。WUSICに参加している全国の女子大学がチームを作ってアプリ開発のコンテストに参加しました。今年度のテーマは「SDGsの課題を解決するスマートフォンアプリの提案」でした。今年度は、コミュニケーション専攻情報デザイン領域の3年生と2年生で構成される2チームが参加しましたが、その1チーム(3年生の小澤さん,今井さん,竹川さん,2年生の岡本さん)が制作したアプリ「ドキドキクッキング」が最優秀賞を受賞しました。以下,開発した学生の活動内容と制作したアプリの概要を紹介してもらいます。(下記の図や動画で使用しているアプリは,発表に間に合わずに不足していた機能を,イベント終了後に補ったバージョンです.)

開発者からの参加レポート

アイデアソン

初日はアイデアソンのフェーズで、我々のチームは「忙しい若者の生活を、オカンの様に勝手にサポートする健康アプリ」を考えました。そしてアプリの内容をブラッシュアップするため、別日にチーム内で話し合いを設けました。話し合いではまずペルソナに立ち返り、以下の2点に着目しました。

  1. ペルソナは日本人の若い女性
  2. ペルソナは休日を推し活に費やすオタク

そこで1から、解決するSDGsの項目を日本人にとっても身近な12番「つくる責任、つかう責任」に絞りました。また2から、女性でオタクならイケメンを利用しようと考えました。以上から着想を得たアプリが、「ドキドキクッキング」です。本アプリでは、冷蔵庫の中身を管理し、活用するまでをイケメンがサポートすることを考えました。そうすることで、楽しくゲームしている間にフードロスの削減を促すことができるのではないかと考えました。

デザインフェーズ

中盤の3日間はデザインのフェーズでした。アプリの要件を具体的に洗い出すとともに、Adobe XDを用いてアプリのデザインを考えました。具体的には、乙女ゲームを連想させるUIにしたり、食欲を増進させるといわれるオレンジをメインに用いた色構成にしたりするなどの工夫をしました。制作過程の写真を図1に示します。

制作過程
図1.制作過程

開発フェーズ

開発フェーズは、アプリ開発プラットフォームであるMonacaを使ったHTML、CSS、JavaScriptでの制作となりました。また、ニフクラモバイルバックエンド(NCMB)を用いてアプリ内のデータを保存、取得することが条件とされていたため、「冷蔵庫の中身を保存・取得する」機能と「ショップの買い物かごや購入履歴を保存・取得する」機能に利用しました。アプリの構造は図2の通りです。

アプリの構造
図2.アプリの構造

ドキドキクッキング概要

「ドキドキクッキング」は、フードロス削減のために冷蔵庫の中身を消費する料理を作るとイケメンとの親愛度が上がる、「フードロス×イケメン」がテーマのゲームアプリです。アプリの機能と使用のストーリーを図3に示します。アプリを使っている様子をYouTubeで公開したのでご覧ください。

アプリの機能と使用のストーリー
図3.アプリの機能と使用のストーリー

機能の工夫として、ログインボーナス機能やアラート機能があります。ログインボーナス機能があることで、アプリの利用のきっかけを作りました。またアラート機能があることで、冷蔵庫の中身を無駄にしないよう促すことができます。以上から、本来の目的であるフードロス問題(SDGs/12番/つくる責任・つかう責任)の解決とその継続に繋がるアプリとなったと考えています。

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