卒論の季節
12月は卒業論文(卒論)提出の季節です。本学は他大学に比べて、卒論の提出締切日が早いように思います。(最近は卒論が必修という学科や学部も減っているようです...)本学は卒論が全員必修で提出は12月15日なので"師走"は文字通り学生も教員も慌ただしいのです。
コミュニケーション専攻では、ひとりでなく共同研究で卒論を執筆することができます。2名から4名ほどでグループになり、ひとつのテーマに取り組んで1本の論文を執筆、提出します。グループの作り方はゼミごとに異なります。学生たちで話し合ってグループを作る、先生が仲介役に入ってテーマの似通った人でまとまる、3年時のグループ研究から引き続いて同じグループで継続する、卒論題目提出時に友だちと相談してテーマを合わせる、などなど色々なやり方があります。
グループとテーマが決まると調査方法を話し合います。尺度集などから尺度を引用して質問紙を作成したり、実験の計画を立てたり、先行研究を調べて自分たちのオリジナリティを探ります。調査は前期のうちに実施することがほとんどですが、就職活動などでなかなか進まなかったり思ったように調査協力者が集まらず後期になっても追加で質問紙やインタビューを行うグループも少なくありません。調査結果を分析する過程で不足していた項目に気がついて追加調査したり、計画を変更したグループもあります。
あっという間に10月です。論文を書き始めると大事になるのが、グループ内のコミュニケーションと役割分担です。文献を整理して、問題意識から先行研究を書き進める、データを分析する、データをわかりやすいように図表に加工、考察を深める、注釈を書く等。仮説ごとに分担して分析、結果、考察まで仕上げる方法もあります。グループ研究に共通する難しさが「温度差」ではないでしょうか。早めに仕上げたい人、じっくりコツコツ時間をかけて仕上げたい人、自分の趣味やバイトなどと並行して効率よく進めたい人...。卒論にいつ、どのくらい時間と労力をかけるかという熱量が違うためにメンバー間ですれ違いが起きるケースもたくさんあります。重要なのは、グループ内の連絡ツールはオープンにしつつ、あまり他人に振り回されず、自分のやりやすいペースで進めて、当初のスケジュールや優先順位通り完成させることです。ゼミによっては2週間前にゼミ教員に完成版を提出することを指示される場合もあります!(もう今頃には出来上がっているということですね)ゼミ内でピアリーディング(お互いの論文をチェックし合うこと)をする場合もあります。
コロナ禍を機にオンラインPDFデータ提出に変わり、プリンタが故障した!とかバインダーに入らない!とか窓口まで走っていて転んで怪我をするなどのドタバタ劇はなくなったのですがトラブルが見えにくくなってしまいました。今もこの時期は心がざわざわします。 みなさんが全員無事に卒論を提出できるようにオフィスもお手伝いします!困ったらすぐ相談してくださいね。
受験生の皆さんもいよいよ共通テストや入試本番へ向けて追い込みですね。体調に気をつけて頑張ってください。ベストコンディションで臨めますようお祈りしています。