タイ・ワークキャンプを経験して
みなさん、สวัสดีค่ะ !(サワディーカー・こんにちは!)コミュニケーション専攻2年のきまです。
突然ですが、みなさんは東京女子大100周年事業の一環である「タイ・ワークキャンプ」というプログラムをご存じですか?私は今年の2月にこのプロジェクトの3期生としてタイに渡り、今まで経験したことのないような濃い時間を過ごしました。このプロジェクトをご存じない方、内容をよく見ないままチラシをスルーしてしまった方に、私はどうにかこのプログラムの魅力を伝えたいと思っています!
まずこのプログラムを簡単に紹介します。 滞在先である「メーコック・ファーム」は、様々な家庭の事情から親とともに暮らすことができなくなってしまった山岳少数民族の子どもたちが、ともに生きる施設です。
今年は学科の異なる18名の1,2年生と2人の先生方が力を合わせ、
- ボランティアワーク...施設増築(かなり体力のいる土木作業)、料理作り、施設美化などのお手伝いなど
- 子どもたちに向けた日本語教室の開催
- 異文化理解の促進...国境地帯、山岳少数民族の集落見学など
以上の3つを軸に活動しました。(年度ごとに多少変わります)
それぞれのワークをもっとお話したいのですがとても収まりきらないので、詳細は大学公式ホームページ内の特集を参考にしてみてください!
さて、ここからは実際に参加したからこそ伝えられる、このプロジェクトの魅力を紹介していきます(写真をクリックすると大きくなります!)。
自然豊かな施設、毎日心を込めて作っていただいた驚くほどおいしいお食事。大学の支援によりこのような素晴らしい経験が小さい負担で得られること。 正直魅力はあげ始めたらきりがありません。その中で私がみなさんに一番伝えたい魅力はなにか。
それは"逞しく、豊かな心を持った人々と出会えること"です。
夫の死を乗り越え、施設の運営、さらには運営資金の調達のために事業も打ち立て、女手一つで子どもたちを育てるアノラックさんはとてもパワフルな女性です。アノラックさんはとても忙しいのにも関わらず、際限のない心からのおもてなしで私たちを歓迎してくださり、私たちが目を向けたことのなかったこの土地の現状を教えてくださいました。
無邪気でかわいく、元気いっぱいの子どもたちは誰一人家族と一緒に暮らしていません。現在施設で最年少の子どもは僅か1歳で育児放棄され、自らご飯を求めて近所の家を転々と徘徊していたところを保護されました。様々な背景をもつ子どもたちはこの場所でいっぱいの愛に触れて心身ともに逞しく育ち、各種のお手伝いでは大人顔負けの実力で嫌な顔一つせずせっせと働きます。更に、一緒に渡航するメンバーもこれでもかというくらい、温かい人たちです。キリスト教センターの主催ということもあり、渡航するメンバーは多数の応募者の中から神様が選んでくださっているそうなので今回に限ったことではないと思います!(^^)
タイヤがパンクしても走り続けるトゥクトゥクの中でも、すっかり冷えきった夜のバルコニーでも、日本語教室の改善のために夜な夜な開かれた会議の中でも、メンバーとはたくさんのことを話しあい、同じ気持ちになることができました。せわしない日本よりずっとゆっくり時間が流れている場所だからこそできた経験のように思います。メーコックファームでの素晴らしい出会いは、本当の豊かさについて考える機会を与えてくれました。そしてここで実際に見て聞いて感じた、数えきれない出来事は参加した人のこれからの生き方に少なからずいい影響を与えてくれます。
少しでも興味を持っていただけた1,2年生の皆さんには、躊躇せず応募してみてほしいです。応募者多数の"神様選考"を通過するコツはずばり、「行きたい!!」という気持ちを応募用紙にぶつけることです!参考になりますでしょうか......?
4期生、5期生となった皆さんといつかお話できることを楽しみにしています!
もっと内容を知りたいという方はワークキャンプの様子がYouTubeにありますので、ぜひそちらもご覧ください。
この長いブログを最後まで読んでくださった皆さん、本当にขอบคุณค่ะ !(コップンカー・ありがとうございました!)