よく遊び、よく学べ

はじめまして。コミュニケーション専攻4年唐澤ゼミの中山と申します。

成績は出揃い、残すは卒業式のみとなってしまいました。東女の周辺はおいしそうなご飯屋さんがたくさんあるので、もっと学校の周辺を散歩しておけばよかったなと思います。

この度、このようなブログを執筆する機会をいただいたので、卒業論文についてご紹介しようと思います。まず、コミュニケーション専攻の様々な分野での学びや、大学生活の経験を通じてかなり興味関心が広がります。その興味関心をもとに卒論テーマを決定しますが、先生から卒論テーマの指定をされることはないので、同じゼミ内でも卒論テーマは様々です。ぜひ専攻のサイトで先輩方の卒論題目一覧は公開されているので、のぞいてみてください。きっと、その幅広さに驚くと思います。

そんなわたしは、「制服の着崩し行動を促進する心理的要因」というテーマで卒論をかきました。このテーマに決めた理由は以前、ある展覧会をみてから「制服」文化に興味を抱いていたからです。「JKブランド」の象徴であり、各学校の象徴でもあり、「かわいらしさ」の象徴でもある。セーラ服やブレザーなど基本型は多くない中で、学校や時代ごとに異なる進化をみせている。そんな制服文化をとてもおもしろいと思いました。また、高校時代に部活動を引退してから堂々とスカートを折り、ボタンを開けて制服を"着崩す"ようになったときにやっとJKになれると感じました。それは、制服を着崩すということに特別な意味を感じていたのだと思います。

セーラー服とブレザーの女の子

卒論は、大層難しいことを書くのでは...?と思うかもしれませんが私はこんな感じで自分の興味のままに書いたので自分が知りたいと思うことを書くのが1番だと思います。実際に質問紙調査・統計分析を行ってみて、着崩しを促進する要因には自身を女らしいと感じる意識やおしゃれに着こなしたいという意識が関係していることが分かりました。制服への愛着も高く、制服を着た自分自身を含めてさらにかわいく魅せたい意識が働いているのだと思います。"着崩し"と聞くと"反発"や"反学校"意識を想像する人は多いと思います。時代ともに制服は「管理・統制」の意味だけでなく各学校の重要なアピールポイントとなるファッション性に富んだ制服になり、着崩す意識も変化しているのではないでしょうか。

最後に、卒論は学びの集大成といわれますが、まさにその通りでした。質問項目作成には、今まで授業で学んだジェンダーや社会心理学の知識が役に立ちました。また、苦しんだ統計も授業で配布されたレジュメを参考にしながらなんとか形にすることができました。予想通りの結果が出たり、出なかったり。結果はもちろん、結果からどのように考えるか?という部分が大切だと実感しました。深夜のハイテンションで考察を書き進めたら、次の日支離滅裂な内容すぎて書き直したのも思い出です(笑)また、私はコミュニケーション専攻の授業だけでなく、哲学や日文や芸術などおもしろそうだと思った授業は専攻関係なく取りまくりました。それも、卒論を考える上で視点を増やすことができました。わたしは東女での学びの集大成として、納得のいく卒論を書けて満足です。

もう東女生と呼ばれる期間もほんのわずかですが、残りの学生生活を楽しみたいと思います。まだまだ落ち着かない日々ですが、先日には桜が開花ニュースもあり、確実に春が近づいてきていると感じます。それでは、去年撮った桜の写真で終わりに致します。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

去年撮影した桜

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