今、私たちにできること
皆さん、こんにちは!
私達は、食や学びを通した難民支援活動を行う学生団体WWR 注1 です。 団体には、コミュニケーション専攻の学生をはじめ、国際英語、国際関係、哲学・・・など多くの専攻の学生が関わってきました。 当団体は、コミュニケーション専攻の松尾先生、経済学専攻の古沢先生などから応援を頂き、活動しています。 こうした先生方の温かなご支援の元、今回この場をお借りし、コミュニケ専攻の学生や受験生に団体を伝えるため、ブログを執筆させて頂きます!
このコラムを担当するのは、4年次哲学専攻:星野と3年次国際関係専攻:徐、橋詰です。
突然ですが、「難民」と聞くとどのようなイメージをもちますか? 現在、日本の難民認定率は1%未満と他の先進国と比べ極端に低く、大変厳しい状況です。そうした現状を知り、今、私たち学生にできることを日々模索しながら、活動しています。
以下に、私たちが行う活動を3つ紹介します。
1. M4R
M4Rは、難民支援協会(以下 JAR) 注2 が日本に逃れてきた難民と作ったレシピ本 『海を渡った故郷の味 Flavors Without Borders』注3 から生まれた、学生とJARが共同で行っているプロジェクトです。 例年、前後期一週間ずつ、本学11号館食堂にて難民の郷土料理を提供し、売り上げの 一部をJARに寄付しています。
2. 西荻窪神明通り朝市
年に2回、西荻窪にある神明通りで行われる朝市に出店し、メニュー決めから調理・販売まで、すべて学生が携わります。地域の方々を巻き込み、食を通して、多くの人々に難民を知ってもらうきっかけづくりに貢献しています。また、お弁当の売上は、食材費を除いて全額をJARに寄付しています。
3. ワークショップ
コミュニケーション専攻の松尾先生が担当しておられる、高校生とオンラインでグループワークを行い、対等に意見を交わすというもの。今回のテーマは「難民問題を自分ゴトとしてとらえる」という、一見難しいお題でしたが話し合っていると時間の流れは早く、充実した時間を過ごすことが出来ました。高校生の皆様や先生方のご協力のもと様々な環境で私達も学び、活動することが出来ています。
WWR紹介は以上です。そんな私たちWWRは今年9月、ecollege twcu(環境問題)、ethifa twcu(エシカルファッション)という2団体と合体し、Bridge to Better 仮公認団体として進化しました。「東女をヒトにも環境にも優しい大学に」することを目的に、それぞれの良さを活かし、今後も「知る」きっかけづくりに貢献していきます!
それでは最後に執筆した3名から受験生の皆様へ、エールを送ります。
星野:受験を控えるみなさんへ。受験勉強を投げ出したくなる日もあるかもしれません。 そんな時は、よく食べて、よく寝てください。エネルギーが湧いてくるはずです!
徐:受験生の皆さん、大学生の課外活動の様子はいかがでしたか?皆さんの努力が報われますように。心から応援しています!
橋詰:何のために勉強しているのか、時々わからなくなってしまうような孤独で辛い受験の先には、好きなことを自由に学べる未来があります。自分の行きたい大学を見極め、大学生活を想像しながら、 モチベーションを維持しゴールまで走り抜けてください! 応援しています!
WWRの活動が伺えるインスタグラムはこちら
注
1)本学には、当初、食を通じた難民支援をする「Meal for Refugees」(M4R)と学びを通じた難民支援をする「Refugees and Host-communities」(R&H)という2つの団体があった。2020年4月に、2団体が合併し「WalkwithRefugees」(WWR)が発足した。
2)難民支援協会(JAR)は、日本に逃れてきた難民が、自立した生活を安心して送れるように支援している認定NPO法人。難民申請の手続きや、日本での衣食住、教育、就労に関する支援を行っている。(https://www.refugee.or.jp/)
3)『海を渡った故郷の味 Flavors Without Borders』は、日本には様々な迫害から逃れてきた難民がいることを、もっと多くの方に知っていただきたいという思いから生まれたレシピ本。ミャンマー、イラン、クルド、エチオピアなどの国や地域から、45の家庭料理を集めた。収録されているレシピは、日本にいる15の国・地域出身の難民の方々とJARが共同作成したもので、2013年2月にJARから出版された。 (https://www.flavourswithout-borders.jp/)