"情報デザイン"はホットでアクティブな学問!

こんにちは!東京女子大学コミュニケーション専攻4年、渡辺ゼミの谷脇です。今年も終盤に差し掛かり気候も穏やか、紅葉や野花が綺麗な季節になりました。しかし大学の卒業をあと半年に控えた私は、絶賛卒業論文の執筆に追われ、実験や分析で忙しい日々を送っております。この記事を読んで下っている受験生の皆さんも、試験まであと数ヶ月、大変な苦労をされていることとお察しします。今このブログを読んでいるように、受験する大学や学部学科について調べて大学生活を想像する時間が、勉強のモチベーション向上に繋がりますよね!そこで今回、大学4年生の私がコミュニケーション専攻での学び、特に「情報デザイン」領域についてお話したいと思います。未来の大学生活の参考になれば幸いです。

東女校内の秋の様子

既にご存知かもしれませんが、コミュニケーション専攻には「メディア」「多文化」「情報デザイン」の3領域の学びが存在します。その中でも私が主に勉強してきた情報デザイン領域では、Webデザインやユニバーサルデザインなどに代表される、ユーザー(人間)中心に現代の情報技術社会をデザイン(設計)する方法を学びます。ちょっと難しく聞こえるかもしれませんが、つまり情報デザインは「人間のためのデザイン」を考える学問です。情報デザインは皆さんの身近なところに存在しています。例えば今皆さんが読んでいるこのブログ記事、もしサイトのトップページに戻ろうとしたときにみなさんはどのような行動をしますか?(多分左上のロゴをタップ、もしくはクリックするかと思います)スマートフォンを買ったとき、動作方法を知るため説明書をいちいち読みましたか?(ある程度は説明書を読まなくても使えたのではないでしょうか)こうした使う身の回りのものの大半に「情報デザイン」が存在していて、そのおかげで私たちは便利に暮らすことができています。また皆さんはどこかで「ユニバーサルデザイン」という言葉を聞いたことはありませんか?子供や高齢者、ハンディのある人などを含めた、できる限り多くの人が使いやすいデザインのことを言います。このように情報デザインは、共生社会が叫ばれる現代社会で必要とされるとってもホットな学問なのです!

ここまで長々と「情報デザイン」についての説明をしましたが、「じゃあ実際大学ではどんな勉強をするの?」と疑問に感じているかと思います。コミュニケーション専攻の情報デザインの勉強は大きく2種類に分けられると私は考えています。1つは座学と呼ばれるような「知識を養う勉強」と、もう1つはフィールドワークやアプリ作成など「行動から学ぶ勉強」です。前者は高校の受験勉強と同様に、先生の話を聞いて知識を養い考えるタイプの勉強です。(受験が終わっても、また同じような勉強しないといけないのか...とがっかりしていたらごめんなさい笑)しかしこれだけで終わらないのが「情報デザイン」です。後者の「行動から学ぶ勉強」は、「知識を養う勉強」の知識を活かしながら実際に自分で見て、考え、行動し、形にします。例えば「ユニバーサルデザイン」の授業では、ハンディのある方の行動を観察調査し、そこから日常生活の困りごとを見つけ出します。その後、その困りごとを解決する道具のデザインをして、3Dプリンターを用いて形にします。そういった誰かのためのデザインのプロセスを習得していくことが、情報デザインを勉強するということなのです。

東女外廊下の秋の様子

今回紹介した授業は、あくまでもほんの一例です。今までの大学生活を振り返ると「知識を養う勉強」に加えて、Webサイトのデザインを考えたり、プログラミングでアプリを作ってみたり、動画の編集をするなど沢山の「行動から学ぶ勉強」の機会があったなとつくづく実感しています。またそうした機会は学びの楽しさを教えてくれ、新しいことにチャレンジする力をくれました。 ぜひみなさんも大学では自分の興味関心を大切にして、アクティブに、そして楽しく勉強をして欲しいです。これからさらに寒くなりますが、くれぐれも体調には気をつけて受験勉強頑張ってください!応援しています!

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