素敵な出会い
こんにちは、コミュニケーション専攻4年小田ゼミの佐藤です。卒論の口述試験も終わり、あとは卒業式を待つのみとなってしまいました。受験生の皆さんは春からどんな4年間が始まるのかドキドキしているかもしれませんが、今回は私の大学生活についてお話したいと思います。
私は昨年閉店した西荻窪の喫茶店でアルバイトをしていました。レトロな雰囲気の店内にクラシック音楽が流れる居心地の良い喫茶店です。バイトでは必ず最初にマスターやスタッフみんなとお茶をし、美味しい珈琲とお菓子を頂きながらほっと一息つける時間がありました。始めは配膳業務だけでしたが、そのうちサイフォンでの珈琲の淹れ方を教わるようになり、珈琲自体への興味も増していきました。一人で開店を任されたり、ドラマの撮影に立ち会ったり...色々な経験をさせてもらったなと思います。
昨年の8月に閉店してしまいましたが、創業からぴったり55年だったそうです。閉店前の一か月間は常連さんやマスターのお友達が入れ代わり立ち代わり訪ねてきました。閉店後はたくさんのお客様がお店の看板にメッセージを書いた付箋紙を張っていってくださいました。突然で悲しいというお言葉や、再開してほしい、もっと早く出逢いたかったなどなど...。色んな人にとって大切なお店であったことや、55年営業した地域に根付いたお店だったからこその人の温かさを感じました。終わる瞬間に立ち会えたことは、悲しみも大きいけれどとても貴重な体験だったと思います。
その喫茶店で働いて、学校以外にも居場所が増えたように感じました。大学に通うのは4年間ですが、そこで出会った人との繋がりが消えるわけではありません。皆さんも大学生になったらバイトやサークルなど何かしらに所属すると思いますが、ぜひ、自分が一番好きなところを見つけて飛び込んでみてほしいです。そして、東女に来たら空きコマや授業終わりなどに西荻窪の街を散策してみてください。素敵なお店がたくさんあるので、居心地の良い場所や落ち着く場所、大好きな場所がきっと見つかると思います。
皆さんに素敵な出会いがあることを祈っています! 最後までお読みいただきありがとうございました。