ネコを育てて運動不足解消!?社会課題を解決するアプリ開発体験

こんにちは!コミュニケーション専攻3年の谷口、五十部、篠、永井です。

私たちは、8月下旬にアプリ開発ブートキャンプに参加しました。アプリ開発ブートキャンプでは、8日間かけて、与えられたテーマに沿ったアプリの企画から開発、プレゼンテーションまでをチームで実施しました。 

今年のテーマは、「ソーシャルインパクトを創出するモバイルアプリ」であり、アイデアソンフェーズで、私たちは様々な社会課題の中で、「健康問題」を中心にアイデア発想をすることに決めました。社会のデジタル化やリモートワーク等の推進に伴い、私たちが運動不足を感じる機会が多くなったことで、「運動不足」がキーワードとしてあがりました。実際、スポーツ庁の調査では、およそ80%の人が運動不足を感じていると示されていました。そのような背景を踏まえて、私たちは運動不足を解消するアプリを開発しようと考えました。

 厚生労働省の調査で、運動する習慣が定着しない主な理由として「仕事(家事・育児)が忙しくて時間がない」、「特にない」という2つが挙げられていました。私たちはこの2点に着目し、日常生活でこれまでより少しだけ運動量を増やす、アプリの使用が運動をする「目的」になることを目指しました。一日の運動目標は、個人で取り組める範囲のものに設定でき、負担なく続けられるようにしました。また、ゲーム感覚で運動を促すことで、「楽しさ」が継続するモチベーションに繋がると考えました。

 デザインフェーズでは、Figmaを使用してプロトタイプを作成しました。デザインにおいて工夫した点は、ユーザにフィードバックを与えることです。具体的にはページが切り替わるとタブやアイコンの背景色が変わったり、ボタンを押すとサイズが変わったりするなどの機能です。これは、ユーザに対し、何をどのように操作したのか情報を与え、操作理解を助けます。

 専攻する情報デザインの学びから、フィードバックは、ユーザに「操作ができている」「自分が操作している」という安心感を与え、ユーザの利用体験を向上させることを認識しました。そのため、私たちはアプリを開発するうえで適切なフィードバックを示すことを意識しました。

 また、ゲームを通じて楽しく運動を続けられるように、ファンシーな色合いやドット絵を使い愛着の出るデザインにしました。このデザインには、ユーザーが気軽に運動に取り組めるようにしたいという思いも込められています。ボタンやアイコンに影をつけたり、背景とのコントラストを高く設定するなど、専攻で学んだ情報デザインの知識をふまえ、細部までこだわりました。

 開発フェーズではMonacaを使い、HTML、CSS、JavaScriptでアプリを実装しました。3日間という短い期間ではありましたが、チームで協力して無事完成させることが出来ました。

以下がアプリ概要です。

このアプリでは、育成ゲームを行いながら楽しく運動をすることができます。今日の目標を達成することで、ペットのごはんを獲得することができます。目標を達成しないとごはんが獲得できません。しばらくの間ごはんを与えないと、育てているペットのHPが減ってしまいます。楽しく運動をしながら、可愛いペットたちを育てましょう! 

◯画面紹介

・そだてる画面

 育成中のペットがいます。時間が経過するとHPが減る仕組みになっていて、ご飯をあげると回復します。実際の画面ではペットが少し動いています!

アプリブログ3.jpg

・今日の目標

 目標を達成するごとにペットのごはんを手に入れることができます。

・ごはん

 手に入れたごはんアイテムがあり、ネコにご飯を与えることができます。

・うんどう画面

 ストップウォッチで運動の開始と終了を記録すると、データベースに運動記録が保存されます。この記録と目標を比較して目標を達成したかを判断します。

・あつめる画面

 MPが100になるとペットの育成完了(complete)となり、新しいペットを育てることができます。completeを押すと、育成が完了したペットの情報を見ることができます。

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・ふりかえる画面

 過去7日分のデータがグラフで表示されます。 

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・まいぺーじ画面

 生年月日やアプリ登録日など、ユーザーの基本情報が載っています。

 アプリ開発ブートキャンプへの参加を通じて、専攻での学びが実際に活用できる、「実践的な知識」として身についていると感じることができました。また、モノづくりの楽しさに触れることもできました。アイデアを創出するだけではなく、アイデアを実際に作り上げて「形」にすることができるように、今後もさらに技術や知識を深めていきたいと考えています。

谷口、五十部、篠、永井

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