いざという時に適切な判断ができるように
こんにちは!コミュニケーション専攻2年の浅川です。
前回に引き続き、アプリ開発ブートキャンプに関するブログとなります。
アプリ開発ブートキャンプでは、8日間かけて、与えられたテーマに沿ったアプリの企画から開発、プレゼンテーションまでをチームで実施しました。 今年のテーマは"ソーシャルインパクトを創出するモバイルアプリ"でした。
アイデアソンのフェーズでは、ソーシャルインパクトとは何かを考え、具体的な事例はあるか、実際にソーシャルインパクトを創出するモバイルアプリはどのようなものがあるのかなどをチームで調べたり、アイデア出しを行ったりしました。
1月1日に能登半島を震源とする地震や8月8日に日向灘を震源とする地震が発生し、ここ数か月で巨大地震が起きています。今後もいつ発生するか分からず、その際に正しい判断で正しい行動を取ることができるのかということが話し合いで取り上げられ、私たちのチームは「地震」に焦点を当て、開発を進めました。
開発するにあたって、メインのターゲットユーザを「大地震を経験したことがない子どもとその親」に設定しました。小学校では避難訓練を行う機会もあると思いますが、準備された状態で行うことが多いように思います。しかし、それでは臨機応変に対応することが難しいのではないかと考えました。地震に関するアプリは存在していても、リアルタイムで状況を示すものが多く、知識を得るアプリは見当たりませんでした。そこで、様々なシチュエーションでどのような行動を取らなければならないのかを学ぶ機会を設けることで焦らずに適した判断をすることができるのではないかと考えました。
親も対象に含めているのは、家族全体として防災意識を高めるためです。親が正しい知識を持ち、子供にその情報を伝えたり、家庭内での避難計画を立てたりすることで、家族全員が安心して行動できるようになります。親の理解と準備が、子供たちの安全を守るためには欠かせません。
このアプリの目的は「防災意識を高め、適切な行動を取れるようになること」です。アプリを使用することで、子どもにも防災意識をもってもらい、親子で自然災害について考えるきっかけになればよいと思います。
デザインフェーズでは、子どもが飽きることなく使用できることを心がけました。自然災害に危機意識を持つことは重要になりますが、怖くなるようにデザインして敬遠されてしまうと元も子もなくなってしまいます。そこで、アプリを使用したくなるようにキャラクターを作成しました。また、子どもでも操作できるように複雑な仕組みにするのではなく、シンプルなデザインにしました。
開発フェーズでは、Monacaを使い、HTML、CSS、JavaScriptでアプリを実装しました。授業で習ったばかりでまだまだわからないことが多く、大変苦戦しました。エラーが起きた時に何が原因なのかを見つけることが難しく、正常に動いていたときからひとつひとつさかのぼって原因を見つけていきました。3日間の短い期間で完成させなければならなかったので、各々で空き時間を見つけながら完成させました。
以下がアプリ概要です。
このアプリでは、地震が起きた際の正しい行動や対策を学ぶシミュレーションゲームです。場面ごとに様々なクイズに答えながら、楽しく学ぶことができます。
・スタート画面
はじめるを押すとゲームがスタートします!
右下にいる「ずまさん」(このゲームのキャラクター)と一緒に地震が起きた際にどのように行動すればよいのか詳しくなりましょう。
・エリア選択画面
「はじめる」のボタンを押して、しばらくするとエリア選択画面に遷移します。山・住宅街・学校・海のエリアを選択することができます。その後、シチュエーションを選択する画面に移り、△の注意マークを選択することで問題が表示されます。
・クイズ画面
エリア選択後、二択のクイズ形式です。クイズに正解すると、まず、簡単な解説を見ることができます。「詳しく見る」を押すと、さらに詳しく解説を見ることができます。
・リスト画面
画面下のリストボタンを押すと以下の画面が出力されます。
自治体のホームページや本などに記載されているリストを参考にすることができますが、各家庭でさらに必要なものをリスト化することができます。
アプリ開発ブートキャンプを通して、講義で得た知識を生かすことができたと感じます。短期間で仕上げなければならないという状況で、チームでより良いものを作るにはどのようにすればよいのか試行錯誤しながら取り組むことができました。
浅川陽菜乃