ユーザとツールとのギャップ

明けましておめでとうございます。

昨年から始まりました"とんじょ ぶーろぐ"。いつも見ていただき、ありがとうございます。今年も皆さまに様々なコミュニケーション専攻の魅力をお届けしたいと専攻一同思っております。頑張りますので、よろしくお願いいたします!

さて、12月16日、今年度の卒論提出が締め切りになりました。コミュニケーション専攻の4年生は全員、無事に卒業論文を提出できたそうです!よかったですね~。

再office絵切り取り2.jpg

論文は、研究の成果をまとめたものです。研究のテーマを決め、テーマに沿って研究の方法を決め、その方法を実践します。研究テーマは、自分の興味あるものから絞り込んでいくことが多いですね。例えば私は、様々な情報が提供されているツールであるWebや、様々な作業をするためのツールであるアプリなどのツールと、ユーザとのギャップに興味があります。

そこで私は、どこにギャップがあるか、なぜあるか、ギャップが生まれないようにするにはどうすればいいか、など、ギャップの解消のための方策を考えています。

編集.jpg

ギャップといっても様々なものがあります。映画やファッション、旅行などの広報が提供している情報とユーザが求める情報とのギャップ、アプリが提供している機能や、使いやすさ・セキュリティなどの品質とユーザのニーズとのギャップなど。このようなギャップの対象と、ギャップに対するアプローチ(どんなギャップがあるか・なぜあるかの調査やギャップの生まないこと・解消することにたいする方策の提案)を組み合わせると、様々な研究になります。

では、なぜギャップは生まれるのでしょうか?ツールを作るときには、作り手はユーザに様々な調査をします。ですが、ユーザは、自分のニーズをきちんと言えないことも多いものです。人は、口からついて出た言葉と、実際に頭の中で考えていることが同じとは限りません。つまり、本当に望んでいることを、言葉として話していないこともあるのです。それは、自分の本当のニーズを、言葉としてうまく表現できていなかったり、聞かれたときに思い浮かんでいなくて、とっさに別のことを言ってしまったけど、後から考えたら違っていた...など、理由は様々です。

そしてさらに、自分の本当のニーズを自分でもわかっていないことがあります。また、そもそも、調査対象のユーザが、ツールの本当のユーザではなかった、というようなこともありえます。そこで私は、ギャップの原因を突き止め、本当のニーズを引き出せるような研究を、学生さんたちとしていきたいと思っています。

office絵3.jpg

皆さんは、自分が知りたい情報が載っていない、やりたいことができない、使いにくい、など、ツールを使っていて、自分のニーズとツールとの間にどんなギャップを感じていますか?

白銀 純子

TOP