善福寺キャンパスと遠隔授業
あけましておめでとうございます。今回は、善福寺キャンパスの四季の写真と、2020年度のオンライン授業の一端をご紹介します。
卒業式・入学式が中止になり、学年始めのオリエンテーションもオンラインで進む中、ZoomやGoogle Classroomの使い方を学びながら、遠隔授業に合わせてシラバスを書き直しました。5月に始まった授業では、教室の授業とは違う工夫をしてみました。科目や担当者によって違うところもたくさんありますので、あくまで一例です。
休み時間や登校中の学生同士の会話の機会もないので、ゼミではひとりひとりに声を掛けて、「今一番したいこと」「最近あった嬉しいこと」などたわいもない話もしました。外出自粛の中「紙の本が読みたい」という声に共感したり、「今雨が降っています」「こっちではさっき土砂降り」「こっちは晴れてる」と不思議な距離感を感じたり。課題も上手くいかないところを画面共有して一緒に解決策を考えてみんな最後まで頑張りました。
オンラインではネットに負担が掛かると接続が切れてしまうことがあるので、学生はビデオをOFFにして代わりに好きな写真やイラストを出しています。対面授業では、アイコンタクトや頷きで様子を見ながら話を進めますが、オンラインでは反応が解らなくて不安になります。講義科目の準備は、内容を整理してスライド資料・配布資料を作って、通常はそこまでですが、今年度はもうひとつ、授業中に履修者がチャットで発言するきっかけができるようにクイズを考えました。難しすぎず易しすぎず当日のテーマの理解につながるような問題を作るのは結構難しい。一方、こっそり担当者宛のチャットで深い質問が送られてくることもありました。対面授業より質問を出しやすい場合もあるようです。
授業の前日までに、Google Formで前回の授業へのリアクションや質問を出してもらい、名前等を外してコメントを付けて全員で共有。絶え間なく予習・復習があって、みんな大変だったと思いますが、他の人のまとめやコメントからたくさん学べたと思います。学期が進む中でリアクションがとても質の高いものになっていきました。
オンラインで一番難しいのは、小テストや期末試験を行う環境を整えることです。結局、ほとんどの科目で学期中の課題とTake-home examあるいはレポートを組み合わせる形になりました。レポートについてもGoogle Formで意見を出してもらいアイディアを共有しました。
寒い日が続きますが、冬の陽射しに包まれて草も木も密かに小さな芽を育んでいます。
写真ではお伝えできませんが、杉並区善福寺のキャンパスでは、折々の鳥の声が聞こえ、木の枝や歩道にその姿を見かけます。学生の声と姿も早く戻ってきてほしいです。