キャンパスの木々が蕾を付けて春を待つある日、東京女子大学の図書館に行ってみました。

図書館1階には、ゆったりした空間に可動式のテーブルと椅子が配置された人気のスペースがあり、小さなグループでノートPCを持ち込んでディスカッションしながら勉強できるようになっています。背後の部屋にはDVD資料と個人で視聴するための機材が揃ったスペースが用意されています。

2階3階は開架式図書館らしい書庫が並んでいます。書庫から取り出した本は階段の下にあるような返却用カートに戻すことになっています。図書館員が、正しい場所に戻す前に、どの本がどの場所で読まれたかを記録して図書館全体の使用状況調査に役立てています。

図書館入り口の真上の2階部分には、cozyなスペースがあります。ここは余暇の読書に最適な環境が用意されています。

配架されているのは、教科書や研究書ではない英語・フランス語・スペイン語・ドイツ語で書かれた本。（中国語・韓国語の本は地階に配架されています。）学習者用に難易度を調節したシリーズもありますが、著名な研究者が一般向けに専門分野を紹介するオックスフォード大学出版局のVery Short Introductionsシリーズもあります。

外からの明るい光に包まれて、自分だけの静かな時間が過ごせます。

図書館は電子ブックもたくさん所蔵していて、学生は学外からもログインして面白そうな本を読んだりダウンロードしたりできるようになっています。最近見つけたのが、Mark Rigney 2003 Deaf Side Story: Deaf Sharks, Hearing Jets, and a Classic American Musical (Gallaudet University Press). Spielberg監督のリメイクが話題になっているミュージカルの名作を、Deafの学生と聞こえる学生が上演するまでの模索と葛藤が描かれます。

おまけ：数日後、購買センターで見つけました。

割れてる？大丈夫。合計が条件を満たせばいいんです。

川崎典子