あいたい・しりたい・つなげたい ―東女生がまちの人々と全力で関わって得られたこと―

松尾ゼミは毎年、東京都主催のダイバーシティ・プレゼンコンテストに出場しています。一人ひとりを大切にし、社会の多様性を肯定的に捉え、だれもが公正に生きられる社会づくりのアイデアを発表するコンテストです。

2022年度松尾ゼミは、大学の地元である西荻(駅名は「西荻窪」ですが、正式な地名は「にしおぎ」です)のまちに入り込み、様々な人々とつながってきました。「ご近所たすけあいMAP」は西荻で認知症の方などをサポートすることを宣言している店の地図ですが、このMAPをたすけあいネットワーク(有志の地域住民の方が杉並区に登録し、地域で暮らすひとり暮らしの高齢者の方を定期的に見守り・声かけをする制度)のメンバーの方とペアになり、一軒一軒、お店に配布に出掛けました。学生が同行したことで、MAPを渡すことが目的の活動だったのに、お店の方々が自身と西荻の関わりを30分以上お話になることもあったそうです。普段あまり接することがない大学生に伝えたいことがたくさんあることがわかりました。この配布活動を通して、学生の一人は、「地域全体で子どもを見守り、その子どもが大人に成長して今度はその方が地域の子どもを見守るという縦のつながりを感じました」と述べています。(取り組みは「たすけあいネットワーク全体連絡会でケア24善福寺の取組み発表‼」を参照してください)

この活動が、その後、子ども食堂や西荻のまちイベントとして行われたハロウィンでのボランティアにつながっていきました。ハロウィンは10月30日に行われました。ゼミ生たちは、企画会議への参加から始まり、準備作業に何度も何度も参加しました。そして、当日を向かえました。子どもたちのフェイスペイントやフォトスポットを担当しました。フェイスペイントには200名以上の子どもと保護者が来てくれました。フォトスポットは、ウクライナからの留学生が担当し家族写真の撮影など大きな働きをしました。これらの模様は以下のインスタグラムで見ることができるので是非、見てみてください。子どもたちの保護者の方からも感謝の言葉が伝えられています。このイベントに参加することを通して、子ども世代、その保護者世代、そして、さらにその上の世代と多様な世代の方々とつながり、多様な世代の方々をつなげる役割もほんの少し果たすことができたように思います。 松尾ゼミのインスタグラム

ハロウィンでのボランティア
ハロウィンでのボランティア
ハロウィンでのボランティア
子ども食堂の様子

学生がこれまで町で出会った人の名前を教室の黒板に書き出していったら、あっという間に名前で埋まってしまいました。一人ひとりと丁寧に接し、向き合っていくこと、それが「だれもが公正に生きられる社会づくり」へ向けたわたしたちの取り組みです。

松尾慎

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