松尾 慎Shin Matsuo

松尾 慎

教授 / 社会言語学・日本語教育・多元文化教育

多元化・多文化化が進む日本社会の中で、研究者だけが利益を得るような研究を回避しつつ、すべての人が共に生きられる社会を創造していくための活動を少しずつ進めている。

E-mail
shin@cis.twcu.ac.jp
オフィスアワー
原則的に金曜日4限

自己紹介

2009年4月より東京女子大学で教員をしています。

どの専攻の学生でも取ることができる「日本語教員養成課程」の必修授業を担当しています。

大学ではウルドゥー語を専攻し、卒業後の2年間をバングラデシュで過ごしました。

その後、日本語教師となり、ブラジル、インドネシア、台湾、イランなど、海外で10年以上、日本語を教えてきました。

現在は、難民との日本語活動や日系ブラジル人の子どもたちのための学習の場に、東京女子大学の学生とともに参加しています。

松尾研究室

研究室のテーマ


  • 日本語教育(社会参加としての言語教育、社会言語学的視点から捉える言語教育など)

  • 多言語社会における言語管理(たとえば、日本在住ブラジル日系人における日本語とポルトガル語の使用状況など)

  • 多文化社会において多文化社会コーディネーター・ファシリテーターが果す役割

  • 外国につながる子どものための教育(日本語教育・母語教育など)


教員から学生へのメッセージ

わたしの演習(ゼミ)を希望する学生の中には、「自己表現や対話が多いゼミだから」という志望理由を挙げる学生が少なくありません。

それは間違いではないのですが、わたしはまず、聴くことができる学生、人を目指してほしいと思っています。

しっかり聴くことは、話すことよりむずかしいように思います。それができてこその対話ではないでしょうか。  

ブラジル、インドネシア、台湾、イランなど海外で10年以上日本語を教えてきました。

現在は、難民との日本語活動や、日系ブラジル人の子どもたちのための学習の場に、東京女子大学の学生とともに参加しています。

教室の外にも学びの機会は大きく広がっています。勉強ができるとかできないとか、英語ができるとかできないとか、そんなことは大きな問題ではありません。

自分の頭で考え、仲間とともに行動していく力、それを一緒に伸ばしていきましょう。

ゼミ学生の声


  • 個性豊かなゼミのメンバーでとても有意義な時間を過ごしています。毎回の授業で学生が主体となってやりたいことをできるので、「受け身」ではなく「自らの発信力」や「傾聴力」を養うことができます。

  • 言語を軸に社会をみることで明らかになる課題に対して「しょうがない」ではなく、仲間と共に「向き合い、考え続ける」ゼミです。

  • 多様なマイノリティ社会に関し、自らの意見をしっかりと持った上で、仲間の意見を聞き合うことによって、自分の視野、世界が広がるゼミ。

  • 言語だけではなく、様々な社会問題について考えることができるし、他人の意見を尊重しながら、自分自身の視点を共有できる。毎回の授業に向けて、準備をしっかり行うだけでも視野広げることにつながる。

  • 単に言葉を学ぶだけではなく、それらを取り巻く環境や社会についてなど、幅広い分野を学ぶことができる。皆、発言者の意見を聞く姿勢が真剣で、かつ発言しやすい雰囲気が出来上がっている。1つの議題からいろんな方向に話が広がっていき、考えることがたくさんで楽しい。

  • 普段何気なく使っている「ことば」が、私たちを取り巻く現代社会において、どんな役割や影響力を持ち、これからの時代の中でどのように在るべきか、あらゆる角度から自由に考察するゼミです。予想もしなかった意外な気付きを沢山与えてくれました。ゼミを通して学んだこと、発見したことは、大学卒業後の人生においてもとても意義のあるものだと実感しています。

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