唐澤 真弓Mayumi Karasawa

唐澤 真弓

教授 / 文化心理学・発達心理学

文化と心の関係が研究テーマ。文化特有の自己や心のあり方について、欧米やアジアとの国際比較を行い、多文化共生社会におけるコミュニケーションを探求している。

E-mail
mayumik@lab.twcu.ac.jp
オフィスアワー
前期 火曜5限・後期 木曜5限

自己紹介

心理学を志して女子大で学び、卒業の時点でわかったことは、わからないことがまだまだたくさんあるということ。

心はどこにあるのか、どうやって作られるのか、暗中模索のなか、研究データ収集のために訪れたミシガン大学で遭遇したカルチャーショック。

そこで、文化心理学に出会いました。

文化心理学とは日常経験が大きく異なる文化比較を通して、みえないルール、心のルールを探ることです。

文化にある心のルールを知ることは、言葉を学ぶことと同じくらい、人間の心を理解するために必要なこと。

国と国、年齢差のある集団、社会階層などさまざまな比較を通して、文化に生きる人間の心を追求しています。

”文化心理学”という新しいフィールドを走りまわりながら、35ヶ国を訪れました。

訪れたいろんな街で、おいしいレストラン、マーケットのおいしい食材を見つけるのが得意。歩く”HANAKO"を目指しています。

唐澤研究室

研究室のテーマ

人はさまざまな人間関係のなかで自己を形成していきます。

親子関係からはじまり、友だちや社会で出会う他者、さらには学校、メディア、社会などさまざまな人との関わりのなかで、”私”が作られていくのです。

こうした自己形成のプロセスは、人間関係のあり方、広い意味での文化を比較することによって、説明できると考えられます。

本ゼミでは、自己、対人関係、文化をキーワードに、人間関係のなかで作られていく人間のこころ、文化とこころのコミュニケーションのようすを心理学の方法で明らかにしていきます。

修士課程、博士課程の学生を中心に、日本、アメリカ、中国、またヨーロッパとの文化比較研究を行ってきています。

特に最近では、文化に生きる人間の経験がこころのどこまで浸透していくのか、文化脳神経科学として、脳波の実験、遺伝子、女性ホルモンとの関連から、検討しています。

現在進行中のプロジェクトは以下の通りです。

「日本人のしあわせと健康」
(アメリカウィスコンシン大学リフ教授との共同研究。幸福感とそれを支える要因、さらには実際の健康との関連を日米で検討したもの http://www.midus.wisc.edu/ )

「心の理論の文化的基盤」
(ミシガン大学ウェルマン教授、カリフォルニア大学デービス校ボーマン准教授との共同研究。3−6歳児を対象に、日本のこころの理論のパラドックスのなぞときをしている)

「女性ホルモンと不安」
(ミシガン州立大学モザー教授との共同研究。女子大学生を対象に、ホルモンバランスと不安、認知傾向の傾きを脳指標生理指標を含めた日米比較をおこなっている)

「人生の知恵プロジェクト」
(文化と認知様式を生涯発達的に検討したアメリカミシガン大学ニスベット教授との共同研究)

「文化的課題と神経プロセス」
(文化がどのレベルまで、人間のこころに入っているか。文化にあるルールへの逸脱行動実験と脳指標を用いて検討しています。ミシガン大学、メリーランド大学との共同研究)

「複雑システムとしての感情制御」
(ミシガン大学ターディフ教授との共同研究。4歳児を対象に、子どもの感情制御に関わる要因を検討している)

教員から学生へのメッセージ

コミュニケーションがうまくいかないとき、何が原因だと考えますか?

言葉の問題、自分の伝え方の問題を考えることが多いでしょう。

でも本当は自分の当たり前を疑わずにコミュニケーションしていることが問題なのかもしれません。

文化の異なる人に会うと、自分の当たり前が当たり前でないことによく出会います。

他者を理解することはその人がどんな経験でどんな文化に生きてきたのかを知ることが第一歩。考え方の枠組み、文化的スクリプトを理解することで、コミュニケーションが進んでいきます。

それは今あなたの横にいる日本人のともだちとの間でも同じことです。自分についても、どんな経験を積んできたかを考えることによってもっと理解が深まるかもしれません。

自己、他者、そして文化に興味のある人、いっしょに考えてみませんか。

ゼミ学生の声


  • 唐澤ゼミでは、自分の関心にしたがって、多くの人が最初で最後の論文を書いていきます。ゼミ合宿でみる先輩の姿から、来年の自分を想像するとどきどきしますが、卒論が終わったときの爽快感はなんともいえません。

  • 海外の経験がない私は、どうなるか心配でしたが、文化の意味を広くとらえ、対人関係のなかでみる自分をみることができました。

  • フィリピンの孤児院での経験を卒論にいかすことができました。

  • 食文化についても体験できるゼミ。“たべ”ゼミです。

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