高柳 妙子Taeko Takayanagi

高柳 妙子

特任 / 先住民の母親と子どもたちの教育とウエルビーイング、ジェンダー、国際開発

途上国と日本における貧困、教育、公衆衛生、ジェンダー問題を主に扱っています。

E-mail
taekot(あっとまーく)cis.twcu.ac.jp
オフィスアワー
月曜4限

自己紹介

2024年4月より東京女子大学に赴任しました。

これまで国際協力機構(JICA-JOCV)、(特活)ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパン、UNESCOアジア太平洋事務所事業外部評価担当等で国際協力の実務に携わってきました。
一方で、アジア・アフリカにおける、困難な状況に置かれた子どもたちと親たちに焦点をあてて、フィールドワークを通して、人々の暮らしに寄り添った現地の人々の声を大切にしたの教育・健康をそれぞれの社会文化の文脈で包括的に向上することに寄与するような研究を約20年間実施しています。
アフリカではケニア・マサイの村をフィールドとして、アジアではタイ・カレンの村をフィールドとして研究を進めています。
他にも、キルギス共和国、パキスタン、ザンビア、日本国内におけるムスリムの方々のマスジットなど、きっかけがあれば国内外どこへでも行き、寝食を共にしながら「教えを乞う」調査を続けています。東京の至る所にあるカレー屋さんで、現地で習得したウルドゥ語・ヒンディ語であいさつしておしゃべりすると、そこはもう南アジアに!チャイが一杯もらえる!という特技があります(笑)。

講義科目として、「先端トピック概論(コミュニケーション)A」「文化心理学(グローバル社会)」「対人コミュニケーション(家族)」「多文化コミュニケーション・デザイン」を担当します。
演習科目は、「コミュニケーション研究法実習(質的研究)」を担当します。

高柳研究室

研究室のテーマ

フィールドから考えるSDGs研究
途上国と日本における貧困、教育、公衆衛生、ジェンダー問題を主に扱っています。
SDGs課題解決に向け、ダイバーシティとインクルージョンの観点から、問題発見から計画に至る一連のプロセスを学びます。

教員から学生へのメッセージ

2015年9⽉に世界のリーダーたちは「持続可能な開発⽬標(SDGs)」を採択しました。
「誰⼀⼈取り残さない」という理念のもと、「持続可能な世界を実現する」ことを⽬指した、2030年を達成期限とする17のゴールで成り⽴っています。これは、世界から貧困を終わらせ、将来の世代のため地球環境も守りながらすべての⼈が豊かな⽣活を送ることができる世界を⽬指す国際⽬標です。SDGsの実現には私たち⼀⼈ひとりが考え、⾏動することがとても⼤切です。真の「豊かさ」とは何か、相互に⽀える双⽅向性をどのように考えられるのか、そしてどのような⾏動に移していけるのかなど、学⽣の皆さんと⼀緒に考えていきたいと思っています。フィールドワーク(フィールド調査)によって課題を現地で体感して共感することから始め、その原因や背景を現地(地域、住⺠)の⽬線に近づけながら考察し、現地(地域、住⺠)にとって最善の解決策を⽴案する⽅法を研究、実践したいと思います。国際開発には多くのアクターがかかわっているので、さまざまな視点があり、これらが複雑に絡み合っていることを理解し、そしてさまざまな社会問題は、分野が違っても相互に関係しており、全部がつながっているということを共に考えていきましょう。

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