小森 めぐみMegumi Komori

小森 めぐみ

准教授 / コミュニケーション科学、社会心理学、消費者心理学

専門は社会心理学で、社会的認知や社会的推論、説得と態度変化など ミクロの単位で個人が他者や社会をどう認識し、そこから影響をうけているかを、実験や調査などを用いて研究しています。

E-mail
komori_m(あっとまーく)lab.twcu.ac.jp
オフィスアワー
木曜4限

自己紹介

2024年度より東京女子大学に赴任しました。
専門は社会心理学で、社会的認知や社会的推論、説得と態度変化など
ミクロの単位で個人が他者や社会をどう認識し、そこから影響をうけているかを、実験や調査などを用いて研究しています。

近年、力を入れて研究しているのが、物語を用いたコミュニケーションの効果です。
特に、物語を読んだり視聴した後で、自分の内面に変化がおとずれような気がしたり、
行動が実際に変わったりするという経験や、物語を通じて定着した知識の様相などに、関心をもっています。

なぜ、物語は架空の世界を描いているとわかっているのに、リアルさを感じてしまうのか。そのリアルとはなんなのか。
先生のありがたい話にはあんまり心が動かないのに、物語に感動すると良い人間になろうと決意したくなるのはなぜなのか。
お話を読んだあと、「自分もがんばろう!」と思うのに、たいてい3日坊主でおわってしまうのはなぜなのか。
世の中には人間の善性を描く物語がたくさんあるのに、世の中がいっこうによくならないように思えるのはなぜなのか。

メディアを通して提供されるストーリー形式の情報を扱う関係で、メディア心理学や消費者心理学などの応用分野にも関心をもっており
講義科目としては「コミュニケーション概論」「メディア心理学」「広告と消費者心理」、
演習科目として「社会調査法実習(質問紙調査)」や「3年演習」などを担当しています。

小森研究室

研究室のテーマ

物語を用いたコミュニケーションに関わる問題意識(主に心理プロセスや効果)を、実証的な研究で検討していく研究室です。
物語とひとことでいっても、それが指し示すものは多岐に渡ります。
また、多様性を描く手段である物語に対して、定型的な法則の発見を目指す科学の手法を用いた研究を行うことには独特の難しさや限界も存在し、日々、試行錯誤を続けています。

教員から学生へのメッセージ

物語が人々にもたらす影響は多様です。物語によって心が救われた経験や視野が広がった経験をもつ人は少なからずいるのではないでしょうか。
しかし、物語によって偏った知識を身につけたり誤ったイメージをもつことが、誰かを傷つけることもありえます。物語は使われ方によって毒にも薬にもなるのです。
単に「物語が好き」「物語はすばらしい」「もっと物語を活用したい」という気持ちだけでなく、その功罪両方について考えるバランス感覚を備えてほしいと思います。

TOP