旅立ちの季節に

3月はひとりひとりが新しい自分を求めて一歩踏み出す季節です。そんな時期も、ご飯を美味しく食べて,ゆっくり寝て疲れを癒し,朝は元気で起きられますように。今日もがんばろうと思えますように。これからも,そういう毎日でありますように。そして、その毎日が、どこかの誰かの「疲れているのに眠れない」「お腹が空いているのに食べられない」という葛藤を解消していくことにつながっていきますように。

そのために、みなさんは東京女子大学で何を学ぶことができるでしょうか。 どのゼミを選びどんな卒論を書く人も、3つのことを学んでいると思います。

  • 「考える」ということは思い悩むことではない。心配する、心を痛めるということでもない。考えるということは、現状を少しでも良くする可能性を形にすること、試すこと、伝えること。

  • ひとりで悩まないで。あなたのことばに耳を傾け一緒に考えてくれる人が必ずいる。ひとりで悩ませないで。耳を傾け話し合って、泣き寝入りしない、泣き寝入りさせない可能性を考えて。

  • 誰からどんな助言を受けても、自分の選択の結果は自分が担うしかない。だから自分で決める。

そういうことを学んで巣立っていくみなさんだから、考えることをあきらめないでください。コミュニケーション専攻を旅立つこの3月、みなさんのご健康とご活躍をお祈りします。

東女のステンドグラス

川崎典子

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